地球って、涙が出るほどきれい
『ザ・ムーン』
2009年で
なんと人類が初めて月面着陸してから、ちょうど40年。
その1960-70年代に実際に月へと飛んだ
元宇宙飛行士たちへのインタビューと、
当時の未公開映像などで構成された話題作。
ケネディ大統領が
「60年代が終わるまでに、人類を月へ送り地球に無事帰還させる」
と言い放ったところからスタートした、アポロ計画。
けれどもその計画が進められる裏側では、
地上訓練中の死亡事故など、いくつもの苦難が待ち受けていました。
さらにはベトナム戦争の泥沼化、相次ぐ暗殺事件など
アメリカは暗い世の中になってしまっていた。
当のケネディも暗殺でいなくなってしまって…。
だからこそ、みんなアポロ計画に光を見出していたんですね。
そしてついに1969年7月16日、
アポロ11号が打ち上げられます。
3日間の旅を経て
人類は初めて月に足を踏み入れることとなります。
その映像を観たとき、映画っていうことを忘れて
完全に〈当時の熱狂的な観衆〉のひとり、になったわたし。
「やった、やった〜!」と思わず身を乗り出して観てしまいました。
で、その宇宙の映像が
思わず「これCG?」と疑ってしまうほどの、きれいさなんです。
もちろん…CGじゃありません。
40年もの間、液体窒素に冷却保管されていたという
飛行士たちが撮った、正真正銘ホンモノのNASAの蔵出し映像なんです。
それがね、どれもすごいんですよ…。
ほんとにはっと息をのむほど美しく、壮大で迫力満点。
宇宙という空間を、たっぷりと体感できます。
きっとこんなに宇宙をありのまま感じられる映像って
なかなかないと思いますよ。
宇宙に興味があるちびっこたちにも、ぜひ観てほしいなあ。
そして
わたしたちの住む地球の姿が、ビックリするくらい美しい。
まあるくて、青くて、みずみずしくて。
美しい、としか言いようがない姿。
観ていてちょっと涙が出てきました。
「地球って、すごいとこなんやなぁ」って。
と同時にね
「これを汚したら、そりゃあアカン!」と自然に思えました。
この映画、地球が語らずして教えてくれる
究極のエコ映画なのかもしれません。
みなさんも、あの美しい地球の姿をこの映画で観てみてください。
「この美しさを守らなければ」っていう使命が
理屈じゃなく感じられるはずですよ。
それと、この映画のもうひとつの見どころが
出てくる元宇宙飛行士のおじいちゃんたち!
ユーモアたっぷりで知的で、目がきらきらしていて
とにかく、みんな素敵なんです。
やっぱり大きなことを成し遂げた人というのは
とびきり魅力的なんですね~。
というか、あんなにでっかいことをやった人たちなのに
偉そうじゃないし、お茶目だし…
そんな普通っぽいところに、ほっとさせられました。
「ああ、月面着陸は人間が本当にやり遂げたことなんだな」って。
そうだ、『LEON』とか読んでる方々
この映画のおじいちゃんたちを観てみてくださーい。
究極のダンディズムを学べるはず。
宇宙を肌で知ってる男ですもの、カッコよさのスケールが違いますよ!!
そして、そのおじいちゃんのひとりが
宇宙で地球を見たときに言ったひとことが、これ。
「人間は何てちっぽけなものなのかと思った。
でも同時に、この美しい地球で
人生を謳歌できるなんて、何と幸せなことだろう」
この言葉、しっかりかみしめたいですね。
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